影向間(ようごうのま)
 国宝禅室西南の部屋を影向間(ようごうのま)と呼び、宝庫のように使われてきました。
 影向間とは『元興寺別院極楽坊縁起』よれば・・
 
その昔、智光曼荼羅が禅室の経蔵(経典を納めた部屋)にあったとき、弘法大師空海は、毎日経蔵で勉強をしていました。
 ある日、空海が智光曼荼羅を拝んでいると、春日大明神が影向(ようごう)されたことに気づき、春日曼荼羅を描いて、勧請(かんじょう)しました。
 そして、
空海自らの影(姿)を彫りその像も、その部屋にとどめました。
 こうして、その部屋のことを、影向間(ようごうのま)と呼ぶようになりました。
『元興寺別院極楽坊絵縁起』と空海が自らの姿を彫ったとするお像は、
現在収蔵庫にて収蔵しております。あわせてご覧ください。
●奈良市指定文化財 『元興寺別院極楽坊絵縁起』(紙本着色 上下2巻)
国指定重要文化財 弘法大師坐像(寄木造玉眼)