助成事業

平成20年度(2008年)

(財)トヨタ財団 アジア隣人ネットワークプログラム


修復技術の伝承による壁画保存力向上プロジェクト
 
―韓国の文化遺産を救う―
   トヨタ財団2005年度研究助成に続き、2008年度アジア隣人ネットワークプログラムに採用され、日韓協同で韓国の寺院建造物壁画の修復に取り組んでいます。壁画彩色の剥落止めに膠を用いた処置は徐々に知られてきましたが、膠をよく知らない、使ったことがない人も多く、「膠を作り、使い、膠を知る」をコンセプトに2006年から毎年セミナーやシンポジウムを開催してきました。
 研究代表者 (彩色資料修復室) 山内 章   

(財)文化財保護・技術研究助成財団

   
韓日国際シンポジウム 

“文化財建造物の彩色と壁画の保存修復” の開催
 保存修復技術に関する研究交流と人材育成を目的として、平成20年11月22日に韓国ソウル曹渓宗総務院国際会議場にてシンポジウムを開催しました。(後援:財団法人トヨタ財団)
 シンポジウムは、「修復材料としての膠について」を福題として、「韓国寺院壁画の現況と保存修復の歴史」「韓国寺刹壁画に適用された固着剤の研究」「通度寺霊山殿多宝塔壁画の保存修復の意義」「日光の建造物彩色復原について」の研究発表と、修復材料と修復技法を紹介するワークショップを行い、韓日語併記の発表要旨集を作成しました。
   
 研究代表者 (彩色資料修復室) 山内 章   

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