彩色資料修復室 
 天井絵・壁画・杉戸絵などの建造物に付随した彩色や絵画、奉納絵馬などの板絵、現代日本画、御所人形や文楽人形の彩色など、彩色文化財全般の保存修復と技法・画材の研究を行っています。
 彩色の修復は剥落止めが主体で、処置材料は膠を用います。修復事業とともに保存修復に適した牛皮膠の生産研究にも取り組んでいます。また、膠による処置は、韓国の寺院建造物壁画の修復に力を発揮しています。
  
上町祭屋台皇孫勝像(公孫勝像)(所蔵:財団法人北斎館)当研究所で保存修復を行いました  保存修復を行うにあたり、事前に顔料分析や樹種鑑定など他部門と連携し調査を行いました。
 調査をふまえて、岩座を本来の造形形態に戻し、絵具が剥落した部分は、剥落止め処置を行いました。



写真:
(かんまちまつりやたいこうそんしょうぞう)

上町祭屋台皇孫勝像(公孫勝像)
葛飾北斎 図案 (所蔵:財団法人北斎館)
長野県小布施町岩松院 当研究所で天井絵の調査を行いました。天井絵の技法画材調査
写真:長野県小布施町 岩松院
 
(にかわ)を使って
彩色の剥落止めを行っています
 
 当研究所で製作した牛皮膠

当研究所で製作した牛皮膠
主な実績